曖昧屋

近代には現在のようなラブホテルはまだなかった。なので、恋に落ちたり、不倫、援助交際、私娼は曖昧屋を利用した。
曖昧屋は二階建ての建物で、一階部分はなにかの商いをして、使っていない二階の部屋を幾らかお金をとって、貸していたもので、曖昧屋という名前の由来も、本業がどっちであるか分からなく、曖昧というところからきている。

需要は結構あったようで、恋人同士で利用することもあったり、銘酒店などの私娼もよく利用したらしい。
曖昧屋によっては、売春婦を抱えているところもあったりした。 当然、違法で罰金を払う必要があるのだが、罰金よりも儲けが大きいので、警察の手入れが何度かあっても続けるお店が多かったようである。