伊賀忍法帖

[ストーリー]
時は戦国時代真っ只中の永禄５、６年ぐらいのお話。主君の三好義興（よしおき）の女、右京太夫に惚れた松永弾正久秀（中尾彬）の元に妖術使いの果心居士（成田三樹夫）が現れる。果心居士はその女を手に入れれば、天下を取ることも出来るから惚れ薬を作ってやると言われ、その気になった松永弾正は彼の言いなりとなる。
そのころ忍術に訓練にはげむ城太郎（真田広之）と篝火（渡辺典子）は、忍びの掟に反すると分かっていながらも、愛し合ってしまう。そんなとき、彼らの元に謎の忍者が現れ、篝火は連れ去れて、城太郎は倒れてしまうのだが・・。

[感想]
子供向けのテレビドラマにチョコッとお色気と残酷シーンを加えたと言った感じの映画です。一応歴史の事実にある程度そって作られています。名優、成田三樹夫さんが果心居士役として出演しているのですが、なんで引き受けたのか・・人が良いんでしょうね（笑）
渡辺典子ちゃん、初出演、初主演の映画なんですが、お色気も乏しく、真田広之、千葉真一が出ているのにアクションも少な目で見所というか盛り上がりもないというか・・。
ただお色気シーンに関して言えば、この映画１９８２年ということもあり、これでも当時は結構頑張ったお色気だったのかも知れません。
この映画でお色気シーンを担当しているのは、美保純さん、風祭ゆきさん、かわいのどかさんです。
美保純さんは今でも可愛いオバちゃんって感じですが、この映画当時はまだ２０代でかなり可愛いですね。風祭さんも綺麗なお姉さんという雰囲気で、劇中最後に首を飛ばされますが、色っぽい濡れ場シーンを演じてます。

特撮技術が当時はまだまだ今と比べると未熟なのですが、にもかかわらず首が飛んだり、落っこちたり、忍者が宙を舞ったりといったシーンが多くあって、全体的に今見るとかなりチープに感じてしまいます。
渡辺典子ちゃん、風祭さん、美保純さんを久しぶりに見たいとか、若き日の真田広之を見たいという人向きの作品で、内容を楽しもうと思うと、かなりガッカリすると思います。
そうそう松永弾正役の中尾彬さんがギラギラと目を輝かせて結構多く登場してますよ（笑）