戦国時代の合戦事情
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PC版『戦国時代の合戦事情

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当時の合戦を間近で見ると

TV、映画のような突撃はなかった?
映画やTV、大河ドラマではよく合戦シーンで威勢よく敵に突っ込んでいくが、よく考えてみてほしい。敵が、自分や味方に向かって、鉄砲や弓矢をガンガン浴びせてくる中を突撃できるだろうか?? またそんな無謀ともいえる突撃命令を上司である騎馬武者がするだろうか?
それは『ノー』のはずで、勝つことを考えるならば、無謀な突撃で味方を殺すことはできなかったはずである。 そう考えると、戦いはまず飛び道具を使って、暫らくたって鉄砲、弓矢の攻撃が緩んだときを見計らって、攻撃をしたと考えられる。緩んだといっても、鉄砲、弓矢は飛んで来るわけだが、そんな危険な中をかい潜って、敵の名のあるものを討ち取るからこそ『一番槍』にはかなりの名誉が与えられることになるのだ。
そんな飛び道具による攻撃によって、負傷する兵士(主に雑兵だが)が至るところに倒れこんでいて、その中に運よく立派な甲冑を見につけた武士がいれば、脇差で首を頂戴する。中には名も無い雑兵に立派な兜をかぶせて、首を切り落とす者もいたり、乱戦になって、誰も見ていないなら、負傷した味方の兵士の首をとる者もいたりする。
元気な敵に真っ向から戦いを挑むことはほとんどないし、元気であれば、形成が不利になっても、一目散に逃げてしまう。
または殺されそうになった兵士は『手形』(てぎょう)を与えたりもした。もちろん、法外な値段を吹っかけられる。手形は今でいう約束手形である。合戦が終わった後にその手形をもって、殺されそうになって手形を発行した兵士のもとへ行き、お金を取りにいったようだ。
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※手形 文字通りであるが、殺されそうになったときに掌に血をつけて、紙または布に押し付けて 相手に渡したようである。しかし手形を渡した者はあっさりとお金を払わなかったようだ。
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合戦で首を取られたり、または殺されたりするのは、ほとんどの場合が重症で動くこともままならない兵士で、当時の資料にもそう書いているのだ。

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